超音波流量計と電磁流量計の違い
April 20, 2026
- 超音波流量計
音波の伝播特性に基づいて動作します。
- トランジットタイム方式(主流):音波が下流方向と上流方向に伝播する時間差を測定して流体流速を計算します。
- ドップラー方式:流体中の粒子/気泡によって反射された音波の周波数シフトを測定して流体流速を計算します。
- 電磁流量計
ファラデーの電磁誘導の法則に基づいて動作します。
導電性液体が磁場を通過すると、磁力線が遮断され、流速に比例した誘導電圧が発生し、それが流体流速に変換されます。
- 適用媒体
- 超音波流量計:流体導電率に制限なし
✅ 純水、油、アルコール、化学溶剤、下水、スラリーに適用可能。
✅ 部分的なガス媒体に対応(特殊構成が必要)。
- 電磁流量計:流体は導電性である必要があります(導電率 ≥5μS/cm)。
✅ 水、下水、スラリー、酸・アルカリ液体、製紙用パルプに適用可能。
❌ 純水、脱イオン水、油、ガソリン、ガスには適用不可。
- 測定精度
- 超音波流量計:±0.5%~±1%(トランジットタイム方式)
- 電磁流量計:±0.2%~±0.5%(高精度)
- 取付方法
- 超音波流量計:クランプオン方式が中心的な利点のある設置形態です。
✅ 配管の切断や生産停止は不要で、配管の外壁に吸着させるだけで設置できます。
✅ ポータブル使用や一時的な流量測定に対応。
- 電磁流量計:主流方式はフランジ接続によるインライン設置です。
✅ 配管を切断し、配管システムに接続して設置する必要があります。
- 取付要件
- 超音波流量計:満管状態が必要。直管部の要求は低い(上流10D、下流5D、Dは呼び径)。
- 電磁流量計:厳密な満管状態を満たす必要あり。直管部の要求は高い(上流5D、下流3D、Dは呼び径)。
- コスト特性
- 超音波流量計:機器コストは配管径との相関が低く、大口径条件下で非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
- 電磁流量計:機器コストは配管径の上昇とともに大幅に増加し、小口径条件下でより経済的です。
超音波流量計を推奨する場合:
非導電性媒体(油、純水)の測定時。
非停止・クランプオン設置が必要な場合。
大口径配管(DN1000以上)の作業条件。
一時的/ポータブルな流量測定シナリオ。
- 電磁流量計を推奨する場合:
不純物を含む導電性媒体(スラリー、鉱物パルプ、下水)の測定時。
測定精度に対する要求が高い場合。
長期固定設置および小/中口径配管の作業条件。

